GitHub Copilotの始め方|非エンジニアでも使える

Ai Programming

「Excelのマクロを書きたいけど、プログラミングがわからない」
「社内ツールのちょっとした修正を自分でやりたいけど、コードが読めない」

プログラミング未経験の会社員にとって、コードを書く作業はハードルが高いものです。しかし2024年以降、AIがリアルタイムでコードを提案してくれる時代になりました。その代表格が「GitHub Copilot」です。

この記事では、GitHub Copilotの導入手順から実務での具体的な活用法まで、非エンジニアでもすぐに試せるレベルで解説します。Excel VBAの自動生成やGoogle Apps Scriptの作成など、事務作業に直結する使い方を中心に紹介します。

GitHub Copilotの始め方|非エンジニアでも使える

GitHub Copilotとは?非エンジニアにどう役立つか

GitHub Copilotは、Microsoft傘下のGitHubが提供するAIコード補完ツールです。エディタ上でコードを書き始めると、AIが続きを予測して提案してくれます。

ポイントは「日本語のコメントから、コードを自動生成できる」ことです。たとえば「売上データを月別に集計する」と日本語で書くだけで、対応するコードをAIが提案します。

プログラミングを本格的に学ぶ必要はありません。やりたいことを日本語で伝えれば、Copilotがコードに変換してくれます。

コード補完: 入力中のコードの続きをリアルタイムで提案
日本語→コード変換: コメントに日本語で書いた内容をコード化
Copilot Chat: チャット形式でコードの説明や修正を依頼できる

料金は月額10ドル(Copilot Pro プラン、2026年3月時点)です。2024年12月にはGitHub Copilot Free(無料プラン: 月2,000回のコード補完+50回のチャット)が導入されました。まずは無料プランで試せるので、気軽に始めてみるのがおすすめです。

GitHub Copilotの始め方(3ステップ)

1. GitHubアカウントを作成する

まだGitHubアカウントを持っていない場合は、github.com にアクセスして無料アカウントを作成します。メールアドレスとパスワードを設定するだけで完了します。

2. GitHub Copilotのサブスクリプションを開始する

GitHubにログインした状態で、右上のアイコン > Settings > Copilot の順にアクセスします。まずは無料プラン(Copilot Free)で始められます。より多くの補完回数やチャット回数が必要になったら、Copilot Pro(月額10ドル)へのアップグレードを検討してください。

3. VS Codeに拡張機能をインストールする

GitHub Copilotは「VS Code(Visual Studio Code)」というエディタで使うのが最も手軽です。VS CodeはMicrosoftが無料で提供しているエディタで、プログラマー以外にも広く使われています。

VS Code公式サイトからダウンロード・インストール
・VS Codeを起動し、左側の拡張機能アイコン(四角が4つ並んだマーク)をクリック
・検索欄に「GitHub Copilot」と入力し、インストールボタンをクリック
・同様に「GitHub Copilot Chat」もインストール
・右下に表示されるGitHubログインの案内に従って認証を完了

これでセットアップは完了です。ファイルを開いてコードを書き始めると、灰色の文字でCopilotの提案が表示されます。Tabキーで提案を受け入れられます。

実務での活用例(Before/After)

【活用例1】Excel VBAの自動生成

Before: 毎月の売上報告書を手作業で集計。3時間かかっていた。

After: Copilotに日本語で指示してVBAマクロを生成。集計作業が10分に短縮。

VS Codeで新しいファイル(拡張子 .bas または .vba)を作成し、以下のようにコメントを書きます。

' シート「売上データ」のA列からD列を読み取り、 ' 月別に売上金額を合計して、 ' 新しいシート「月別集計」に結果を出力するマクロ

コメントを書いた後にEnterキーを押すと、Copilotがコード全体を提案してくれます。提案が的確であればTabキーで採用します。

Copilotが以下のようなコードを提案します。

Sub MonthlySum() Dim wsData As Worksheet, wsResult As Worksheet Dim lastRow As Long, i As Long Dim monthKey As String, amount As Double Dim dict As Object Set dict = CreateObject("Scripting.Dictionary") Set wsData = ThisWorkbook.Sheets("売上データ") lastRow = wsData.Cells(wsData.Rows.Count, "A").End(xlUp).Row For i = 2 To lastRow monthKey = Format(wsData.Cells(i, 1).Value, "YYYY-MM") amount = wsData.Cells(i, 4).Value If dict.Exists(monthKey) Then dict(monthKey) = dict(monthKey) + amount Else dict.Add monthKey, amount End If Next i Set wsResult = ThisWorkbook.Sheets.Add wsResult.Name = "月別集計" wsResult.Cells(1, 1).Value = "月" wsResult.Cells(1, 2).Value = "売上合計" Dim row As Long: row = 2 Dim key As Variant For Each key In dict.Keys wsResult.Cells(row, 1).Value = key wsResult.Cells(row, 2).Value = dict(key) row = row + 1 Next key End Sub

生成されたコードをExcelのVBAエディタ(Alt + F11で開く)に貼り付けて実行するだけです。

【活用例2】Google Apps Scriptでフォーム回答を自動通知

Before: Googleフォームの回答をスプレッドシートで毎日手動チェック。見落としが発生。

After: Copilotで作ったスクリプトが、回答があるたびにSlackへ自動通知。見落としゼロに。

VS Codeで .js ファイルを作成し、Copilot Chatに以下のように指示します。

Google Apps Scriptで、スプレッドシートに新しい行が追加されたら、 その内容をSlackのWebhook URLに送信するスクリプトを書いてください。 Webhook URLは変数で定義してください。

Copilot Chatが以下のようなコードを生成してくれます。

function onFormSubmit(e) { var WEBHOOK_URL = "https://hooks.slack.com/services/YOUR/WEBHOOK/URL"; var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getActiveSheet(); var lastRow = sheet.getLastRow(); var data = sheet.getRange(lastRow, 1, 1, sheet.getLastColumn()).getValues()[0]; var message = "新しいフォーム回答がありました:\n"; var headers = sheet.getRange(1, 1, 1, sheet.getLastColumn()).getValues()[0]; for (var i = 0; i < headers.length; i++) { message += headers[i] + ": " + data[i] + "\n"; } var options = { "method": "post", "contentType": "application/json", "payload": JSON.stringify({"text": message}) }; UrlFetchApp.fetch(WEBHOOK_URL, options); }

Webhook URLの部分だけ自分のSlack設定に書き換えれば、そのまま使えます。

【活用例3】既存コードの解読と修正

Before: 前任者が作ったスクリプトの内容が理解できず、修正を外注(費用5万円、納期1週間)。

After: Copilot Chatにコードを貼り付けて「このコードを日本語で説明してください」と聞くだけで、処理内容を把握。自分で修正完了。

Copilot Chatは、コードの解説も得意です。VS Code上でコードを選択し、右クリック > 「Copilot」 > 「Explain This」を選ぶと、選択箇所の処理内容を日本語で説明してくれます。

うまくいかない時の対処法

1. 提案が表示されない場合

・Copilotのアイコン(VS Code右下)がアクティブになっているか確認する
・GitHubアカウントの認証が切れていないか確認する
・ファイルの拡張子が正しいか確認する(.py、.js、.vba など)

2. 生成されたコードが動かない場合

AIが生成したコードは、そのまま動かないことがあります。これはCopilotの限界です。完璧なコードを毎回期待するのは避けましょう。

エラーが出た場合は、エラーメッセージをそのままCopilot Chatに貼り付けてください。

以下のエラーが出ました。原因と修正方法を教えてください。 [エラーメッセージをここに貼り付け]

Copilot Chatが以下のように回答してくれます。

このエラーは、変数 wsResult が既に存在するシート名「月別集計」を 作成しようとしたために発生しています。 【原因】 マクロを2回以上実行すると、同名のシートが既に存在するため 「実行時エラー 1004」が発生します。 【修正方法】 シート作成前に、同名シートの有無をチェックする処理を追加します。 既に存在する場合は削除してから新規作成してください。

多くの場合、このようにCopilot Chatが原因の特定と修正案を提示してくれます。

3. 意図と違うコードが生成される場合

コメントの書き方を具体的にすると、精度が上がります。

NG: 「データを処理する」
OK: 「A列の日付をYYYY-MM形式に変換し、B列の金額を月別に合計する」

やりたいことを「入力」「処理」「出力」に分けて書くのがコツです。

GitHub Copilotの注意点

GitHub Copilotは強力なツールですが、いくつかの注意点があります。

機密情報の取り扱い: 業務コードをCopilotに送信することになるため、社内のセキュリティポリシーを事前に確認してください。Copilot for Businessプランでは、コードがAIの学習に使われない設定が可能です
生成コードの検証: AIが生成したコードをそのまま本番環境で使うのは避けましょう。必ずテストデータで動作確認してから導入してください
著作権: Copilotが生成するコードは、学習データに含まれるオープンソースコードの影響を受ける場合があります。商用利用する場合はライセンスに注意してください

セキュリティ面の詳細については、姉妹サイトセキュリティマスターズ.TOKYOでAIツールの安全な使い方を解説しています。

本記事のまとめ

GitHub Copilotは、プログラミング未経験の会社員でも業務効率化に使えるツールです。日本語のコメントからコードを生成できるため、「コードが書けない」という壁を大幅に下げてくれます。

やりたいこと Copilotの使い方 難易度
Excel作業の自動化 日本語コメントからVBA生成 低(初心者OK)
フォーム回答の自動通知 Copilot ChatでGAS生成 低〜中
既存コードの解読 Explain This機能で日本語解説 低(初心者OK)
Webページの簡単な修正 HTML/CSSをCopilotで補完 低〜中

まずは無料プランで、普段の業務で試してみてください。「自分にはプログラミングは無理」と思っていた方ほど、Copilotの価値を実感できるはずです。

AI活用によるDX推進の全体像については、姉妹サイトDXマスターズ.TOKYOもあわせてご覧ください。

AIでコードを書く時代、あなたはどう活用しますか?

GitHub Copilotのような開発支援AIは、非エンジニアにとっても強力な武器になります。
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